盛り塩は災難を祓い、運が開けるようにという願いを込めて行われている風習です。
古来、「海(海水)」を意味する「塩」は禊と同様に穢れを祓い清める意味あるといわれています。
これは古事記の中で伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)が黄泉の国(死者の国)から帰った時に、海で禊(みそぎ)をして穢(けが)れを祓ったと記されています。
また、平安時代当時の人々は家の戸口に塩を盛ることで、塩が好物の牛の足を止めて、牛車に乗った高貴な方を自宅に招き入れることが叶うと言われていました。やがてそれが客の足を招く縁起物として定着するようになったそうです。